アメリカに口座があるけど、確定申告必要?

アメリカでは、所得ががある個人は全員確定申告をします。サラリーマン収入2000万円以上や自営業者、賃貸収入がある人だけ確定申告をする日本とは違います。

さて、日本に居住するあなたがアメリカに銀行口座があり、そこから利息収入があったとします。その収入はアメリカの国税庁(Internal Revenue Service: IRS/歳入庁)に確定申告書を通して報告する義務はあるのでしょうか?

 

結論:確定申告の義務はありません。放置でOK。ただし下記に注意。

 

上では日本に居住するあなたを想定しています。

もう少し厳密にさせて下さい。「アメリカ国外に居住するあなた」の場合、利息や配当金収入の報告義務はなくなります。

アメリカ国外に居住している状態というのは、実は下記の式で「判定」します。

 

1)2年前にアメリカに滞在した日数x1/6

2)1年前にアメリカに滞在した日数x1/3

3)当年にアメリカに滞在した日数

上記1)、2)、3)の合計が183日以下の場合、あなたはアメリカ国外居住者(Nonresident Alienと呼称されます)です。

この判定方法はSubstantial Presence Test(SPT)と呼ばれます。SPTで183日以下であれば、あなたの銀行利子は免税です。したがってIRSへの報告義務は無くなる、ということです。

 

IRSのこのページで、アメリカ源泉所得でも、それが銀行からの預金の場合、「Not effectively connected with US trade or business」と見なします。その場合、所得とは認識しないと書かれています。従って免税&報告義務なしということです。

Nonresident Aliens - Exclusions From Income

 

もし上記のSPTで183日以上アメリカに滞在してしまった場合、今度は日米租税条約を使って「アメリカ国外の居住者」というステータスを維持できます。ただ日米租税条約を使う場合はある書類をIRSに提出する必要があるので、その時点で会計事務所に頼むこと決定ですね。この書式の作成方法はさすがにネットには落ちてないと思われます…。

 さて、証券口座があり配当所得が発生していた場合はどうでしょうか。

 

配当所得に対しては免税はされず、源泉徴収を通じて税金を納めます。

 

配当所得の税率は基本原則は30%ですが、日米租税条約を通じてこれが10%まで軽減できることになっています。

 

もしお使いの証券会社が誤って30%を徴収していた場合は、確定申告を提出することで、これを10%まで下げることが可能です。

 

では、証券会社が10%既に源泉徴収している場合、確定申告が必要かどうか。

 

まず、配当所得含め全て米国での所得が確定申告が必要な所得基準($4000程度)よりも低ければ、確定申告は必要ありません。そうでない場合、つまり例えば配当所得で$10,000も稼いだ、という場合、確定申告書提出義務はあるのか(納税自体は、源泉徴収を通して済んでいます)。それは、実ははっきりしていません。恐らく確定申告をせずともIRSからの指導は受けないのではと思います。つまり、源泉徴収だけされて課税関係は終了、ということかと思います。